Let’s study 播州織

2015.07.06

播州織とはPart12 ~ジャカード織とは~

こんにちは。ナカムラです。
播州織を勉強しよう第十二回目です!今回はジャカード織について紹介したいと思います。

clocomiで織られる播州織のほとんどが「ジャカード織」という織物です。
ジャカード織はジャカード機を使って織り上げられた織物のことをいいます。
このジャカード機はフランス人発明家のジャカールさんが考案した織り機なのでジャカールさんの名前にちなんでジャカード機と呼ばれるようになりました。

このジャカード機が発明される前までは、複雑な模様を織る際には大人数で役割分担をし、織機のうえから必要な経糸を持ち上げる、という途方もない大変な苦労がありました。
しかし、このジャカード機は経糸を自動的に上下に開口することが出来たため、それまでの手間が省かれ、あらゆる模様に対応することが可能になりました。
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実はジャカード機はこんなに素晴らしい織機なのに始めは非難され受け入れられませんでした。それは、今までの方法に比べると格段に省力化するため、「失業してしまうのではないか、、、」という不安が合ったからです。
しかしその後、ジャカード機の素晴らしさが伝わり、一気に使用されるようになりました。

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ジャカードさんが考案した機械の原理は、紙に穴をあけて、「紙に穴が開いているか開いていないか」によって経糸に上下開口の命令を送るというものでした。
この仕組みどこかでみたことありませんか?そう!!!コンピューターと同じ原理なんです。
このジャカード機が「コンピューター発明のもと」なのです!!
このジャカード機を使用するようになって模様つくりが簡単になり、また、立体的で複雑な柄を作る事が出来るようになりました。

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ジャカード織は紋織りとも呼ばれ、柄がインプットされたパンチカード(紋紙)を使って織り上げる。 パンチカード(紋紙)は文字通り、パンチ穴の空いた型紙でありそれを作るための穴あけ工程などがあり、 非常な手間とコストが必要となっていました。最近ではコンピューターデータを用いた電子ジャカードが普及しており、手間もコストも省いておる事ができるようになりました。またより複雑な柄や表現が出来るようになりました。

※一般には、ジャガードで、通っているようですが、「ジャカード」 ( ガと濁らない )  が本来の呼び名です。ほとんど ジャガードと濁って呼ばれますが。

今回はこれで終わります。clocomiはほとんどの織物がこのジャカード織なので是非この機会にジャカード織のことを覚えて下さい!!
”ジャガード”ではないですよ!笑 ”ジャカード”です!