Let’s study 播州織

2015.06.22

播州織とはPart6 ~素材の魅力、コットンについて~

こんにちは。ナカムラです。
播州織を勉強しよう第六回目です!
今回はコットンついて紹介したいと思います。

コットン_cotton(綿)

コットンは繊維の中で最も実用的なものとして人々に親しまれています。
シャツやシーツ、肌着からタオルまで、その肌触りや着心地のよさから日常生活に取りいれられ、人々に愛されてきました。
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私たち人間がコットンと出会ったのは約5000年前です。コットンが日本に入ってきたのは平安朝初期のことで、中国からの貢ぎ物として入ってきたのが始まりで、その後コットンの種子が伝わり、16世紀後半には日本国内でも栽培されるようになりました。最近では「カラード・コットン」と呼ばれる、有色綿の利用により、自然の色合いを活かしたコットンや、「オーガニック・コットン」と呼ばれる抗アレルギーを考慮した有機栽培綿が登場し、人気を集めています。コットンはハイビスカスと同じような黄色い花を咲かせます。黄色い花は、やがて紅色に変わり、数日で落下した後、子房が熟し、実がはじけてコットンボールと呼ばれる白い綿の実になり使用します。また自然の恵みからつくられたコットンは天然繊維ならではの「やさしさ」があります。
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コットンの特色として、

強くて丈夫

長く使えて洗濯にも強い。ウールやシルクと違ってアルカリに強いので、使用する洗剤に気を遣わずにすみます。

吸湿性がいい

繊維の中心部分がマカロニのように「中空」になっているので汗を吸い全体の温度が下がり涼しく感じます。通気性に優れているので夏には涼しく、快適です。

保温性がある

繊維の中空になっており、熱伝導率が低く、熱が放出されにくいのが特徴です。繊維内にふんわりと空気を含み、暖かさをだすことが出来るので保温力があります。
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染色性がよい

染料のつきがよくよくそまり、発色が良いのも特徴です。

熱に強い

アイロン仕上げを高温で行うことができます。

静電気を起こさない

静電気が起きにくいので、衣服にまとわりつく不快感がありません。

このような特徴により、コットン製品は、柔らかな感触や、独特の風合いで愛されてきました。また、大地の恵みを受けて出来る繊維です。大地から生まれ、大地に還るコットンを大切にしていきましょう。
今回はこれで終わります!コットンについて勉強しました。繊維一つ一つの特徴や長所、短所を理解して生地を織り続ける職人さんのはほんとうに頭が上がりません!!私も負けないようにもっともっと播州織の知識を深めていきたいです◎
次回はリネンについて紹介したいと思います。