Let’s study 播州織

2015.07.01

播州織とはPart10 ~生産工程、糊付けのこと~

こんにちは。ナカムラです。

播州織を勉強しよう第十回目です!今回は生産工程の経糸の準備のときの糊付けについて紹介したいと思います。

生産工程の経糸準備の時に行われる糊付けとはいったいどういうものなのか!?を紹介していきたいと思います。

強度補強

前回も紹介したように、、例外はありますが、、一般的には経糸には糊を付け、緯糸には糊を付けません。

どうして経糸に糊をつけるのでしょうか?

それは経糸は緯糸に比べて製織工程で受けるストレスが大きくなるからです。経糸はテンションを掛けて(テンションとは、糸にかかる張力、張り具合のこと)ピンと貼られます。そして組織に添って経糸を引き上げ、横糸を通す事によって柄や無地が織られます。そのためには正確に指令を伝達され、経糸が正確に引き上げなければなりません。その引き上げる装置(綜絖”そうこう”)による開口運動のため、経糸同士がこすれ合います。

そのため、経糸には糊を付けて、糸の強度を補強しています。

毛羽伏せ

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経糸に糊をつける一番大きなポイントは、毛羽立ちの防止(毛羽伏せ)のためです!

綜絖に掛けられているときに、となりあう経糸同士が毛羽によって絡み合うと、糸が切れたりして、織機による製織の効率がものすごく悪くなるので、糸に糊を付けて毛羽立ちを押さえます。

伸縮防止

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糸には色々な種類があり、非常に伸縮性の高いものもあります。

手で引っ張ると「ビヨ〜ン」と伸び、手を離すと「くるくるっ」と縮んで丸まります。こういう糸はお互いに近づけると絡み合ってくっついてしまい、もう手には負えなくなってしまいます。

伸縮性の高い糸はこのままでは、織機に掛けるどころか整経すら出来ません。しかし糊を付けると毛羽が抑えられて、伸び縮みしないようになります。このように伸縮性のある糸を使う場合は糊付けは必要不可欠になります。

生産工程で、糊付けを行い、製織し、仕上げ・加工の段階で糊抜き(水洗い)が行われると糸本来の伸縮性が回復します。

今回はこれで終わります!経糸の準備だけでこんなに大変なんですね。糊付けを忘れると糸が切れてしまったりして使えなくなるのでしっかりしなければ行けません。今回で播州織のことを10回に分けて勉強してきました。少しは皆さんの生地選びに役立てる事を願ってこれからも播州織の事を分かりやすく紹介していきますのでよろしくお願いします◎