2015.07.02
播州織とはPart11 ~生産工程、加工のこと~
こんにちは。ナカムラです。
播州織を勉強しよう第十一回目です!今回は加工について紹介したいと思います。
色々な工程を得て織り上がった生地はまだ完全ではありません。
見た目、感触、風合い、機能性などは加工をほどこすことで完璧に仕上がります。
加工には色々な種類があるので紹介していきます!
シルケット加工
綿布に張力をかけながら、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)処理をする加工の事。
綿組織の断面が水酸化ナトリウムを吸込み、ふくらむことで、丸みを帯びた状態になり、光沢がでてきます。
また、生地の洗濯による収縮が改善され、強度が増すうえに染料や薬剤の浸透性も良くなるそうなんです!
レヂン加工
合成樹脂剤というものを使用して行う加工の事です。
レジン加工を行う事で、洗濯による縮みを少なくし、またしわが付きにくくなります。手触りに適度なハリがあって、防水効果まであるんです!
サンフォライズ加工
サンフォライズ加工はアメリカの方が発明し、商標権をもつ防縮加工です。
綿などの天然繊維の生地に蒸気を吹き付け加工前に収縮テストを行い、どれだけ縮むかを測定して、その縮んだ分だけ生地を縮め、タテ・ヨコ方向ともに洗濯収縮率を1%以内にとどめられる、という加工です。
現在の綿織物のほとんどはこの加工が施されています。
その他の特殊加工
機能面では
UVカット加工や、吸水・速乾加工、消臭加工、撥水加工、抗菌加工など様々な加工があります。
風合い加工
ソフト加工や、しゃりっとした風合いをもたせる加工、ボリューム感を持たせる加工などなど、、、
風合い加工×表面感加工
小じわを入れるワッシャー加工や、ソフトで膨らみがある加工、シボを出す加工などなどなど
ここでは上げていない加工がまだまだあります、いつかまた紹介できたらいいですね◎
今回はこれで終わります!作りたい生地によってどの加工を選ぶのか!がポイントとなりますね。生地の企画を立てる時からどの加工をつかうかを考えておかないと生地デザインをしても想像と違うものが出来てしまうので気をつけなければいけません。このように加工って凄く大切なんです!