2015.07.13
播州織とはPart14 ~柄の種類~
こんにちは。ナカムラです。
播州織を勉強しよう第十四回目です!今回は柄の種類について紹介したいと思います。
生地を選ぶ際に○○柄と書いてあってそれがどんな柄でどんな意味をもつのかわかりませんよね、そんなときに覚えておくと便利なのが柄の種類です。
生地の柄種類を大まかに分けると、「ストライプ」「チェック」「織柄」「絣(かすり)柄」などがあります。
播州織は先染め織りなので先染めによるストライプ、チェックなどです。播州織のなかでも有名なのがチェックです。
今回はそんな有名なチェックと定番のストライプ柄をご紹介します。
チェック
日本では「格子柄」といっているのもあります。またプレード(Plaid)ともいいます。しかし、厳密にいえばプレードは大きい格子柄で、色数の多いもの(3色以上のもの)を言いますが、いろいろと大変なので一般的にはチェックに含まれるようになりました。
チェックは古くから石畳の模様や、建設物などの織物以外の装飾にも使用されており、各民族の伝統的なモチーフとして愛好され、また独特な柄が生み出されてきました。
01_タータンチェック(Tartan check)
正しくはタータン・プレードという名前ですが、一般にはタータン・チェック、又はタータンともいわれています。タータンはスコットランドで梳毛織物の柄として16世紀頃から親しまれている伝統的な民族柄なんです。
02_クランタータン(ゴードン)(スチュワード)
タータンは、いろいろな色を使った格子に特徴がありますが、クランタータンの名称は、すべて貴族の家名がそのまま使われています。ゴードンとは、ゴードン家のことです。スチュワードというのもあり、スチュワードは王家の血統をひく名門スチュワード家のこと。それぞれのタータンには色はもちろん、柄の大きさなども決められています。
03_グレンチェック(Glen Check)
グレンは谷間という意味です。グレン・チェックはスコットランドのエルウィック河をはさむ谷間の名称で、この柄はその地方で生産した為にこの名が付けられました。基本パターンはブルーと白の2色からなり、ブルーを2本、白を2本、又は4本と4本を交互に配した大柄の格子です。
04_ハウンドトゥースチェック(Houndtooth Check)
ハウンドトゥースは「犬のキバ」という意味です。この柄が犬のキバの形に似ているのでこう呼ばれるようになりました。日本では、千鳥が飛んでいるにみえるということで、千鳥格子と呼ばれています。
05_シェパードチェック(Shepherds Check)
シェパードとは「羊飼い」という意味です。スコットランドの羊飼いがこの柄を使ったことから、このように呼ばれるようになりました。白と黒、または茶と白の2色の単純な柄で、千鳥格子に似ているので間違われる事がおおいです。
06_ブロックチェック(Block Check)
チェッカーボード、市松模様、基盤じまなどともいう。白黒または濃、淡の2色を交互に、基盤の目のように並べた格子のこと。
07_ウインドウーペン (Window Pane)
窓枠格子のことをいう。主に無地や霜降りの地の上に窓枠のような単純で大きな格子を配した柄である。この大きな正方形の格子は、若い男子のジャケットに古くからよく使われる。
08_マドラスチェック(Madras Check)
マドラス・はインドの地名で、この地方で織られる先染めの綿の手織りによる平織物を一般にマドラスといっています。もともとこの織物は、水夫の頭を覆う生地として作られたもので、草木染めによる特有の発色と染色の「にじみ」が特徴。
09_翁格子(おきなこうし)
太い格子の間に、細かい線の格子を何本か交差させた格子柄。名前の由来は能の「高砂(たかさご)」の翁の熨斗目(のしめ)に用いられるたのでこの名前がつきました。
まだまだチェックの種類は今回は何個かピックアップしてご紹介させていただきました!!ストライプも一緒に紹介しようと思ったのですが長くなりそうなので次回にまわしたいとおもいます。
皆さんは持っているチェック生地はこのなかのどれかに当てはまりましたか?是非チェックしてみてくださいね◎