2015.08.21
播州織について ー加工工程ー
こんにちは、クロコミのナカムラです
今回は先日加工工場に行かせていただいた時に聞いたお話を
したいと思います。
※写真を撮るのはNGだったので図で紹介していきます。
加工工場の様子をまとめたものは → こちら
色々な織屋さんから大量の生地が送られてきます。
「○○の生地を○○のように加工できる?」
や
「○○の生地を前と同じ加工で」、「○○のようにしたいんやけど」
と色々な注文が入り、打ち合わせをします。
(電話ですませる場合も多いそうです)
そして来た大量の生地を一つ一つ職人さんが黙視点検をしていきます。
長さは正常か、おかしな所はないかなど
点検が終わるとミシンで一つ一つ、「この生地はこの加工」と
分かるようにタグを付けていきます。
ここでようやく
受け入れ段階の終了です。
ここはまだ準備の準備です。
そして次からが準備段階にはいります。
まずは毛羽焼きをします。
4本のバーナーで毛羽を焼いていきます!(火が出ていてとても暑かったです。)
火であぶるだけでは燃えたり、焦げたりしてしまうので
水を通して熱さを調節しています
うろ覚えですがこんな感じの機械でした↓
※水色の線が生地になります。
ここで豆知識
この機械、毛羽焼き機は 105m/min で動いています。
毛羽焼きが終わると洗いにはいります。
これは上から下へ流し、洗って行きます。
洗いが終わると次は糊抜きに入ります。
酵素をかけて糊抜きをするそうです!!!
そして糊抜きが終わると次はスチーマーにかけていきます。
デンプンを分解するために約80℃のスチームをかけます!
スチーマーの場所はスチームの蒸気がそこら中にあってはものすごく暑かったです
スチームが終わるとも一度洗います。
糊抜きの時に使った酵素を洗い流します。
ここはしっかり洗い流さなければいけません◎
最後に乾燥させて、準備段階は終了です。
乾燥にはシリンダー乾燥というものを使います。
これでやっと準備段階が終了し加工に入っていきます。
加工
加工については前回のコラムで紹介しているので
そちらをご覧ください。 加工について
そして加工が終了すると
生地の一部を一度洗濯してみて縮み具合を計算します。
洗濯チェックが終了するとつぎは検査、カットに入ります。
そして異常がなければ包装されて出荷されます。
以上で加工工場で聞いた話しは終わりますが沢山聞いたので
まだまだ紹介できていません。加工の話しはどうしても専門的で
長くなってしますのでいつか少しずつ紹介できたらいいですね
少し長くなってしまいましたが今回はこれで終わります!!