2015.09.10
播州織とは - 平織り オックスフォード–
平織り – オックスフォード –
こんにちは、クロコミのナカムラです

今回も前回に引き続き平織りのお話です。
前回はクロコミでも人気の高い「ダブルガーゼ」という生地について紹介ました。
今回はオックスフォードという生地についてご紹介したいと思います。
オックスフォード

よくオックスと呼ばれることがありますが
正しくは「オックスフォード」です。
タテ糸・ヨコ糸を2本ずつ引きそろえて、
あるいはタテ2本ヨコ1本を引きそろえて織った、平織りの生地です。
斜子(ななこ)織りともいいます。タテ糸より太いヨコ糸を1本だけ
打ち込んだものを言う事がおおいです。



引きそろえ= 2本以上のタテ糸が揃っている状態のことを言います。
どんな生地?
とてもシンプルな生地です。厚手のものでは縦に細い糸を双糸で用い、横に太い糸を
単糸で織られることが多いような。逆に薄くしなやかな類いは、縦横同じ細さで追わ
れることも多くそれらは様々なんです。織りそのものはシンプルなのですが、そのシ
ンプルな中に違いが大きく、好みも分かれます。
生地の特徴

手触りがよく、光沢がある織物で、タテ・ヨコ糸間にすき間があるため通気性もよく、
シワが付きにくくて丈夫なので、毎日洗い替えをするものに向いています。
タテ糸とヨコ糸の色を変えると、シャンブレー風になります。
名前の由来は、特に深い関係はないようなんですがイギリスのオックスフォード大学
からきているらしいです。
オックスフォードの種類
大きく分類するとオックスは4種類あります。
メジャーな「オックスフォード」、「ヘビーオックス」、
「ピンポイントオックス」、「ロイヤルオックス」の4つに分類されます。
オックスフォードとヘビーオックスは、糸の質や織りの密度によって、
結構同じ感じです。
しかしそれぞれで異なるのは「糸の太さ」になってきます。糸の太さは番手で表されます。
数字が大きければ大きいほど細い糸、小さいほど太い糸となります。
糸の番手について
「オックスフォード」
おおよそ20番手~40番手の糸を縦横に用いて組み合わせて織られる。
「ヘビーオックス」
おおよそ10番手~40番手の糸を用いる。通常のオックスフォードより厚く硬くなる。
「ピンポイントオックス」
おおよそ80番手~100番手の糸を用いる。光沢感が増し、少し生地が柔らかくしなやかにります。
「ロイヤルオックス」
おおよそ100番手~140番手の糸を用いる。キラキラと光沢感が強く、薄くさらりと滑らか。
オックスの生地感は、触っても勿論なんとなく堅さや厚みで分かりますが、近づいて見て見るとより分かりやすいです。

近くで見ると糸の太い感じがするのが、ヘビーオックスやオックスフォード。
キラキラしていたり、なんだか細い糸が複雑に絡まってるようにも感じるのが、
ロイヤルオックスやピンポイントオックスです。
もちろん、色々勉強しながら知識を得るのはとてもいい事なんですが
でもやっぱり、実際に織られてみたものに触れるのが一番分かりやすいです。
clocomiでもオックス生地を販売しているので
是非チェックしてみて下さい◎
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オックス ベージュ

コットン100%のオックス ベージュの生地です。
透け感はあまり無く、細い糸と太い糸を交互に織り込んでいるので
少し変わった表情になっています。
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