2015.09.29
綾織り – ツイード –
綾織り – ツイード –
こんにちは、クロコミのナカムラです

引き続き綾織りのお話をします◎
前回はネルシャツ素材の「フランネル」について紹介しました。
今回は「ツイード」という生地について紹介したいと思います。
ツイード (tweed)
ツイードはイギリスやスコットランドの毛織物の一種で、ボーダー地方にある
ツイード川流域が発祥の地とされています。
語源となっているツイル(twill)は綾織という意味があり、
スコットランド産の羊毛で紡いだ糸を綾織したものがツイードです。
スコットランド地方特産の織物を指しますが 現在では、
ざっくりした素朴な味わいのある 目の粗い、厚手の生地の総称として
使われることがほとんどです。使用される糸は太めなので、生地も厚めに仕上がります。
ツイードで有名なのは「HarrisTweed(ハリスツイード)」ですね。
ツイードの特徴
ツイードは羊毛を使用しているので、何といっても保温性が高く、暖かいのが特徴です。
太めの糸で織っているので生地は厚く、耐久性が高いです。
また、糸を先染めして何色も使うので、細かい色柄が出来上がります。
代表的なのはニシンの骨という意味のヘリンボーンで、魚の骨や杉の葉に似ている模
様になってします。clocomiでもヘリンボーン柄の生地を取り扱っています。
ツイード模様
ツイードと言っても何種類かあります。
(ハウンド・トゥース)

※この生地はツイード生地ではありません。
ハウンド・トゥースは、犬が牙を剥いたときの姿を連想される小さな柄が連続
している模様です。日本では千鳥が斜め上に飛んでいく様に例えられて、千鳥格子と
呼ばれます。


(ヘリンボーン)

※この生地はツイード生地ではありません。
開きにした魚の骨に似る形状からニシン(herring)の骨(bone)という意味をもっ
ています。V字形や長方形を縦横に連続して組合せられています。
日本では、杉綾織りと呼びます。
(その他)
ウィンドウペン、チェックなどがあります
色使いも様々なものがあります。
ツイード生地のお手入れ
ツイードは丁寧にお手入れしてすれば、三世代に渡って着ることもできる織物だそうです!
英国では本当に三世代にわたってツイードのジャケットを着ている家族もあるみたいですよ。

お手入れ方法は、ウール素材製品と同じ様にすれば、大丈夫です。
ジャケットなどは外から帰ってきたら必ずハンガーに掛け、風通しをして湿気を取ります。
軽くメンテナンスをすれば、ツイードのジャケットも長持ちします。
日本でも代々にわたってジャケットを受け継いで行って欲しいですね◎