Let’s study 播州織

2015.10.05

繻子織

 

 

繻子織

 

 

 

こんにちは、クロコミのナカムラです

今回は繻子織について紹介します。

繻子織は前回から紹介してきた平織り、綾織りと一緒に

織物三大組織に入っています。

 

 

繻子織とは

img27-01

繻子織、朱子織とも書きます。

繻子織 = 読みかた:「しゅすおり」

英語でいうと = サテン

 

織物の基本組織の一つです。

タテ糸とヨコ糸の交わる点を少なくし,布面にタテ糸あるいは

ヨコ糸のみが現れるようにした織物。

布面に,タテまたはヨコが長めに浮いた状態になっています。

そのうきが密に並んでいるため、美しい光沢があって肌ざわりがいいです。

その一方で 平織りなどに比べて摩擦には弱いです。

 

 

繻子織の特徴

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平織りのように頑丈な織り方ではありませんが、でこぼこしておらず表面は滑らか柔軟で、

そして、綾織りよりもさらに光沢感のある織物を作ることができるのが特徴です。

しかし摩擦に弱いことが弱点です。

 

糸は密に並べられ、糸間の透かし目はほとんどありません。

 

糸の密度を多くするため、綾織りと同じような斜線をあらわすことがありますが、

これを朱子線といいます。綾織には連続した斜め線が表れるが、朱子織りに関しては、

連続ではないものの、ポツンポツンと規則的なペースで線が表れます。

この線が明らかに出るものはダメな繻子織と言われています。

 

 

繻子織が用いられるもの

 

女帯地・裏地・服地・装飾地などに用いられますが、

頑丈な織り方の平織りはもちろん、綾織りよりも、

さらにたて糸とよこ糸の交差が少なく、片方の糸の浮きが多くなる織り方なので

平織り、綾織と比べると少数派です。

 

 

主な生地

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シルクサテン・コットンサテン・ドスキン

 

朱子織の長所と短所

 長所 

綾織りよりも高い光沢感・表面が滑らか・生地が柔軟

 短所 

摩擦に弱い・頑丈な作りではない

以上、繻子織の基礎知識でした!!