Let’s study 播州織

2015.10.06

タータンチェック

 

 

タータンチェック

 

 

 

こんにちは、クロコミのナカムラです 

 

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私はこの生地を他のコラムやDIYで

いつもロンドンっぽいとか言っています。

 

でもこの柄は「タータンチェック」と言って

正確にはスコットランド出身の柄なんです。

まあ、スコットランドもイギリスなんであながち間違いではないはず、、、

 

そこで今回はタータンチェックについて紹介して行きたいと思います。

 

タータンチェックとは

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もとはスコットランドの民族が衣服に使っていた毛織物です。

タータンは日本でいう家紋のようなもので、各地方によって様々な色柄が生まれ、

チェックのパターンによって氏族がわかるようになっています。

また、”スコットランド人であること”の象徴ともされ、スコットランドの伝統文化ともいわれています。

現在ではチェック柄そのものの魅力によってファッション素材として、

幅広く取り入れられていますが、そこにはスコットランドの伝統がきちんと生きているのです。

 

タータンチェックは織り組織がシンプルな綾織りで、染色した糸を組み合わせる格子模様は、

さまざまな柄を簡単に作り出せるので、世界各地に普及しました。

タータンチェックには沢山の種類があります。

今ではなんと170種類以上あるとか、ないとか、、、

 

その中でも私がいつもロンドンっぽいと言っている

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こちらの生地は「ブラックウォッチ」と言います。

 

 

 

 

ブラックウォッチ

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ブラックウォッチとは、「黒い見張り番」という意味があり、

レジメンタルタータン(連隊用)というもののチェックのひとつです。

その名前が示すように、全体的に暗い色彩で、青地に緑と黒の配色による格子のものを指します。

ブラックウォッチとスコットランドの連隊は深く関係があります。

 

昔々、スコットランドの連隊は戦士として世界中に派兵され、

その見事な衣装と戦績で名をとどろかせました。

 

全隊員が揃いのタータンを着用したのか、各隊ごとに揃いの

タータンがあったのかどうかはわかっていないそうですが

青・黒・緑色のチェック柄を実際に着用していたそうです。

 

軍全体に占めるブラックウォッチ連隊の割合は決して多くはなかったにもかかわらず、

彼らの活躍は過剰なほど注目を浴びたとか。その活躍があって、

ブラックウォッチの愛称は、そのままタータン柄の呼び名になりました。

 

そんな英雄の証のようなブラックウォッチ。

 

今回調べてみてこのような深い深い、素敵なお話が

一つの柄にかくれていました。

 

こんなに素敵な歴史があるスコットランドの伝統的生地を

軽々しくロンドン風とかいってしまって、、、

申し訳ないです

これからは英国風とかに変えます、、、

 

 

普段何気なく見ている生地の柄一つ一つにとても

深い歴史がかくれています。

 

これからもこのようなお話を紹介して行きますね◎