Let’s study 播州織

2015.11.24

糸について

 

 
こんにちは、ナカムラです。

 

気がつけば11月も終わりかけ、12月に入ろうとしています。

山も緑色から、鮮やかな赤や黄色に、、、

 

我が社は山に囲まれているので見事な紅葉がみられます!!

田舎の良いところは四季が目で、耳で、鼻で、、体全体で感じられるところです。

 
さてさて、今回から少し「糸」についてお話していきます。

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私たちの身の周りには「糸」(正しく言うと繊維)が溢れています。

身のまわりには繊維がいっぱいといっても、繊維をそのまま利用しているわけではあ

りません。”繊維”が”糸”になり、”糸”が”織編物”になってはじめて私たちの手元にやっ

てくるのです。

 
繊維のお話をしたいのですが、今回は糸のお話。
(糸から繊維まで徐々に深く掘り下げて行きましょう)

 

 

まず、糸とはなんなのか。

 

糸とは、コットンやリネンなどの天然繊維および化学繊維を引き揃えて、

撚りをかけた物のことです。

また、フィラメント糸やクモの糸の様な紡績とは無関係な長細い形状の物も含めて糸

と呼びます。
 

繊維を擦りにかける、、、
 

擦りにかけるとはどういう事なのか、、、
糸をよーく見て見て下さい!

IMG_1371(ああ、汚い画像ですみません、、、)

よく見ると縄のようにねじってあるんです。

それが撚りです。
紡績糸においては、この撚りによって糸の形態を維持していると言っても過言ではありません。

 

さらに撚りは、少なくかける場合と、多くかける場合によって糸の強さ、

集束性、固さ、光沢などが変わり、用途、目的によって撚りの多さを変更します。

撚りはその方向によって右撚りと左撚りとがあり、

img8-03

図のように右撚りをS、左撚りをZで表示するように決められています。

一般に紡績糸は左撚りで、フィラメント糸は右撚り。

そのようになっています。

 

今回の糸のお話はここまで、続きは次回