2015.12.11
フィラメント糸ってなに?
こんにちは、ナカムラです。
「繊維の長さによって糸は変わる」を今テーマとしてお話しています。
前回は”短い糸”スパン糸についてご紹介しました。
今回は”短い糸”の反対”長い糸”についてお話します◎
長い糸、、、少し前のコラムを振り返ってみましょう。
長い糸 ー 「フィラメント糸」といいます。
フィラメント糸
繭や化学繊維のよう長く連続した繊維を引き揃えて、
原料となる1本の長繊維はごく細いので、縫い糸にするには何本か束ねて適当な太さに
して「撚り(より)」をかけ安定させたものを『フィラメント糸』といいます。
フィラメント糸の特徴は光沢があり美しく、なめらかで丈夫な点です。
フィラメント糸の一般的な特徴は、糸の表面に毛羽がなく、滑らかで光沢があります。
、、、、と、このような糸でした。
では、フィラメント糸の特徴をみていきましょう。
フィラメント糸の特徴
フィラメント糸には4つの形があります。
形で分ける
・極細繊維
極細繊維の細さは、0.001デニール位で(とっても細いです)、この細さが繊細
な風合いの素材や高密度織物などを作り出します。
・異型断面繊維
天然繊維と切ってみると、それぞれに独特の断面の形があります。
その形が性能に大きくかかわっています。
その断面の形を目的に合わせて作ったのが「異型断面繊維」です。
さまざまな断面の形で、しなやかな風合いや光沢、シルキーな素材感などを表現できます。
・中空繊維
コットンやリネン繊維のような空洞を作った繊維のことで、空洞に空気を含み、
軽さや保湿性の良さに優れています。
・複合繊維
熱処理をすることで繊維がコイル状に縮れ、伸縮性がでます。
合成繊維の形が素材の独特の素材感や機能性などの性能になります。
そのような繊維を何本も束にしてフィラメント糸が作られます。
フィラメント糸の種類
・加工糸
合成繊維にはプリーツなどの形を熱でセットすると、その形を持続する性能があります。
その性能を利用して変化しにくいフィラメント糸に形を付け、
伸縮性やバルキー性、スパンライク性などを持たせます。
・混繊糸
繊度や断面の形、収縮差などが異なる2種類以上の長繊維を混ぜて1本の糸にしたものです。
それぞれの繊維の特徴を融合させることで、素材に独特の風合いや色、表面感を表現します。
・カバードヤーン
ポリウレタンフィラメントを芯にして、ナイロンなどのフィラメント糸や綿などの
スパン糸を巻きつけた糸で、ストレッチヤーンが代表的です。
シングルカバードヤーンとダブルカバードヤーンがあり、
伸縮に差があるため用途によって使い分けます。
少し難しかったですね、、、
私も理解するのに必死でした、、、生地の世界って大変だ。
生地の世界は深いから勉強する事もとっても多いです!!!