Let’s study 播州織

2015.12.24

単糸と双糸をじっくりみてみる。

 

 

 

こんにちは、ナカムラです。

 
前回は「撚り糸」のお話をしました。

 

今回は撚り糸にも関係のある「単糸」「双糸」のお話をします。

 

 

 

 


単糸と双糸

 


 

 

 
単糸と双糸を簡単に説明すると

 

播州織_勉強素材01-01
1本の糸を使った「単糸」と2本の糸をより合わせて1本の糸にした「双糸」があります。

より合わせることで丈夫になります。

 

双糸は2本の糸を撚り合わせて作られた糸です。

 
また、双糸とは、2本の糸を撚り合わせた糸で 太さは倍くらいになり、1本の糸(単糸)よりも 太さが均一な糸になります。

3本以上 4本とか合わせる場合もあります。
双糸は撚り合わせるので 糸にコシもでます。

ですから表面の平滑なシャツ地等には双糸が使われている事が多いです。

 

双糸の方が単糸と比べて均質なので、強度(引っ張って切れる時の力)も大きくなります。

播州織_勉強素材01-02

強さも2本だから2倍のはずなのですが、2.5~3倍になります。

糸は一番弱い部分から切れるのですが、その部分がもう片方の糸で補強されるので

2倍以上になるのです。また生地もしなやかになります。

 

 
そしてほそーーーい単糸を撚り合わせてできた双糸は

毛羽立ちが少なく、表面はさらさらとしていて硬く、締まっているという特性があります。

 
こうして見ると、単糸なんてなくてもいいじゃない、って思うかもしれませんが

単糸の細さで双糸の太さも変わってくる、、、だから

 

単糸ありきの双糸なんです。

 

 

この単糸だけを用いた織物、双糸だけ用いた織物があります。

それらの特徴は次回!見て行きましょう〜◎