2016.01.12
「順撚り」と「逆撚り」
こんにちは、ナカムラです。
前回2本以上の繊維を撚る場合は
「Z撚り」(左撚り)と「S撚り」(右撚り)
の二つがあります。
と言いました。
今回は「順撚り」(じゅんより)と「逆撚り」(ぎゃくより)について
見て行きたいと思います。
「順撚り」と「逆撚り」

まず、単糸は「Z撚り」と「S撚り」
そして双糸の場合は「順撚り」と「逆撚り」と表示します。
では、「Z撚り」と「S撚り」と違って「順撚り」と「逆撚り」とは
なんなのかを見て行きましょう!
順撚り(じゅんより)
単糸を撚り合わせて双糸や三子糸にする場合、単糸の撚りと反対の方向に撚りを
かけることを順撚りといいます。
対して、単糸の撚りと同じ方向に上撚りをかけることを逆撚りといいます。
通常の双糸は、順撚りがかけられています。
逆撚り(ぎゃくより)
単糸を撚り合わせ、双糸にする場合、単糸の撚り方向と同じ方向に撚りをかけること。
双糸では普通、順撚ドがかけられるが、布にしやり味をもたせるような場合、
時によって逆撚りがかけられる。
逆撚りにすると単糸の撚りはさらに強くなり固い糸になる。
よーく考えると 順・逆 = S & Z と言う事です。

単糸の多くは逆撚り (Z撚り)で紡績され、織り糸を作る際には双糸にすることが多いの
ですが、その際多くは逆撚り同士の単糸を順撚り(S撚り)にして双糸を作るので、
これは糸としてのバランス、安定に優れ、織りものになったときの風合いに影響を与えるのです。