Let’s study 播州織

2016.02.09

強撚糸とは

 

 

 

こんにちは、ナカムラです

 
糸の撚りの数によって「織糸」は

 

・無撚糸 ・甘撚糸 ・普通撚糸/並撚糸 ・強撚糸 ・クレープ糸

 

に分けられましたよね。

これまでに無撚糸、撚りの数に関する追撚について

見てきました。

このへんは少し話しが難しいのですが、、、

一緒に頑張って勉強しましょう〜

さて、今回は、「強撚糸」について見て行きたいと思います。

 

 


強撚糸

 


 

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強撚糸は、書いたままの意味で「撚りの強い糸」という事です。

 

そもそも糸というのは、繊維がバラバラにならないように

「撚り」をかけてあります。

 

通常よりもさらに強く撚った糸を「強撚糸」と言います。

 

糸に撚りをかけることによって、

毛羽が立ちにくくなったり、織物にコシが出たりします。

 

さらに強い撚りをかけることによって シボ ができ、また ドレープ性 も増します。

シャリ感 とか言われたりもしますね!

 

シボ とは生地にできる凸凹というか、皺のことです。

 
ちなみに、撚りの効果は糸の太さによっても違います。

同じ撚り数なら太いほうが効果が出やすいです。

 

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強撚糸を使った織物は、しわになりにくく、さらっとした肌触りが特長で、

夏物に使用されることが多いです。

 

 

絹織物の「ちりめん」が強撚糸を使った織物の代表になります。

 

通常はヨコ糸に撚りの強い強撚糸を入れて織り、

精錬仕上げをしてしぼを出します。

 

一口に強撚糸と言っても、

右撚り・左撚り・糸の種類や太さそれに撚り回数も様々で、

尚且つそれ等の複雑な組み合わせによって作り出される伝統の技です