2016.07.19
化学繊維糸の作られ方
こんにちは、ナカムラです。
西日本側は梅雨がすっかりあけたそうです!
ようやく夏のからっとした晴れ空が続くんですね〜
さて、今回は化学繊維について紹介したいと思います。
ポリエステルなどの化学繊維を使った糸は
どのように出来ているんでしょうか?
まず、糸の元になる繊維は短いものと長いものと
大きく2つに分けることが出来ます。
それは、コットンやリネンや動物の毛などの短い繊維(短繊維)と、
人工的に作り出したポリエステルなど化学繊維のような、
もともと長い繊維(長繊維)に分けられます。
また、短い繊維から生まれた糸は「紡績糸」と呼び、
長い繊維から生まれた糸は「紡糸」と呼ばれています。
そして、短繊維と長繊維との違いにより製造方法が違うんです。
紡績糸の作り方
綿や麻、動物の毛を原料にした天然繊維をときほぐし、
何本も引き伸ばしてから撚り合わせる「紡績」を行い糸にします。
原料から繊維をときほぐす際、「繊維を引き、撚り合せる」という
作業が起こるところから「紡績糸」と呼ばれます。
紡糸の作り方

ポリエステルなど化学繊維の原料となる液体の入った機械にある細い穴から、
繊維を何本も押し出し、凝固させたうえで撚り合わせながら連続した糸を作り出します。
原料となる液体から繊維状の物を機械を通して”出す”ことから、
「績」が行われない為、『紡糸』と呼ばれます。
また、コットンやリネン、動物の毛単体として糸をつくったり、
化学繊維とブレンドさせたりした糸もあります。