2016.08.01
白い糸 生成り
こんにちは、ナカムラです。
前回、白い糸(自然白・オフホワイト)について
紹介しました。
今回は白い糸(生成り)について紹介していきます。
生成(きなり)とは
オフホワイトでもない、アイボリーでもない。
丁度中間のナチュラルな柔らかい色の生成り。
作られたばかりの絹糸や木綿糸は薄いベージュの色、
肌色みたいな色をしています。
本来はこれを漂白して真っ白な糸にしてから、
いろいろな色に染めて使うのですが、
どこかの部分を省略すると生成り色のままになります。
生成りは、色の名前ではありません。
実は、その物が持っている素材の
素ままの…という意味なのです。
生成りを使うポイント
素材本来の色合いが楽しめ、漂白や染色工程がないので
環境汚染が少なく済みます。
また、漂白、染色工程がないので、
その分のコスト削減ができます。
また、生成り糸を使うと生地表面に見られる
黒いツブツブが見られますが
このつぶつぶは植物の破片なので、
生成を作る上では避けられず、逆に特
有の見た目を形成しております。
また、生成り糸を使った生地を購入したとき、
洗濯には気をつけましょう
水洗いの際の洗剤で蛍光増白剤の入った洗剤を使用すると、
洗濯を繰り返すことで白色に近づくだけでなく、
蛍光増白剤が付着し青白く染まってしまいより
自然な色素を損なう事になります。