Let’s study 播州織

2016.08.01

白い糸 生成り

 

 

こんにちは、ナカムラです。

 
前回、白い糸(自然白・オフホワイト)について

紹介しました。

 

 

今回は白い糸(生成り)について紹介していきます。

 

 


生成(きなり)とは

 


 

ブログ 生成り-01

オフホワイトでもない、アイボリーでもない。

丁度中間のナチュラルな柔らかい色の生成り。

作られたばかりの絹糸や木綿糸は薄いベージュの色、

肌色みたいな色をしています。

本来はこれを漂白して真っ白な糸にしてから、

いろいろな色に染めて使うのですが、

どこかの部分を省略すると生成り色のままになります。

 

 

生成りは、色の名前ではありません。

 

 

実は、その物が持っている素材の

素ままの…という意味なのです。

 

 


生成りを使うポイント

 


 

wo-20001_04

素材本来の色合いが楽しめ、漂白や染色工程がないので

環境汚染が少なく済みます。

また、漂白、染色工程がないので、

その分のコスト削減ができます。

 

また、生成り糸を使うと生地表面に見られる

黒いツブツブが見られますが

このつぶつぶは植物の破片なので、

生成を作る上では避けられず、逆に特

有の見た目を形成しております。

 

 
また、生成り糸を使った生地を購入したとき、

洗濯には気をつけましょう

 

水洗いの際の洗剤で蛍光増白剤の入った洗剤を使用すると、

洗濯を繰り返すことで白色に近づくだけでなく、

蛍光増白剤が付着し青白く染まってしまいより

自然な色素を損なう事になります。