Let’s study 播州織

2016.09.08

経糸を準備する工程

こんにちは、ナカムラです。

播州織が出来るまでに

(織物商社:主にデザインや企画売り込みなど)

(染色工程:糸を染める専門工程)

(準備工程:糊付けや整経)

(製織工程:糸を織り上げる)

(加工工程:加工を施したり糊落とし)

 

 

が主な工程となっています。

 

これらの工程はずーーーーっと前のブログを御覧下さい。

 

 

播州織とはPart3 ~ざっくり説明編~

播州織とはPart5 ~染色について~

播州織とはPart9 ~生産工程、経糸のこと~

播州織とはPart10 ~生産工程、糊付けのこと~

播州織とはPart11 ~生産工程、加工のこと~

 

 

播州織とはPart9 ~生産工程、経糸のこと~のことで

「準備工程」の「整経」について紹介しているのですが

今回はもっと詳しく紹介したいと思います!

 

まず、整経とは簡単に説明すると

”製織の準備工程で、縦糸の必要な一本一本の糸を同じ長さ、

本数・張力などを織物の幅の本数だけそろえ、整えること” です!

このように必要な経糸「ビーム」という円柱状のものに巻きつけていきます。

_igp1738
柄によって経糸に複数の色を使う場合は、

デザインどおりに経糸を並べることも整経作業の一つです。

糸工場から入って来た糸は「クリール」というものに

架けられます。

_igp1733

これは一本一本の糸を400本~1100本に

順序良く揃えるための作業です。

 

クリール架けが終わるとデザインの柄の通りに、

経機のドラムに必要な本数の糸をシート状に巻いていきます。

 

この工程で生地を織るのに必要な経糸が整えられます。

 

この整経作業が終わると織機にかける為の

ビームに巻き返します。

これで整経作業は一通り終了となります。

 

播州織を織り上げる為にはとっても大切な工程でしたね◎